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コラム

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2023.05.15

【解決事例】遠隔地に住む疎遠な共同相続人との間で早期に遺産分割協議を遂げることのできた事案

依頼された方

・80歳代
・女性

相談までの経緯

死亡した被相続人の居宅周辺に居住するきょうだいである相続人の方からのご相談。
本件は被相続人のきょうだいが法定相続人となる事案でしたが、相談者の方は、ご高齢なこともあり、遺産分割手続に関してまず何をしていいかわからず、法定相続人間で遺産分割協議をするにしても没交渉状態にある甥・姪(代襲相続人)を含めるとその数が相当数に上ることから、自分には遺産分割協議を進めることが難しいとのことでご相談をいただきました。

相談後、当事務所弁護士が対応した結果

相談者から遺産分割協議の交渉代理でご依頼を受けたことから、弁護士は、相続人や遺産の調査を開始し、調査終了後、共同相続人各人に対し、遺産分割案を提案する形で連絡を重ね、合意成立を目指しました。

懸念された疎遠な共同相続人とのやり取りついても、こちらが高圧的であるなどのマイナスの印象を持たれないよう言葉遣いなどに留意し、相手方共同相続人の話にもよく耳を傾けるなどの配慮に努め、大きな問題を生じさせることなく協議を進めることができました。

また、本件では、法定相続人の中に高齢で施設に入所されている方もいらっしゃったため、その方の判断能力の程度次第では、単に共同相続人間で遺産分割の合意をするのみでは足りず、成年後見人等の選任を申し立てた上で選任された成年後見人等とやり取りをして分割協議を遂げる必要が出てくる可能性もありました。
そのことから、弁護士は、その見通しを検討するため、施設関係者とのやり取りを重ね、ご本人との面談を実施したりもしました(幸い、様々な事情から、その方の判断能力に心配はない状況でした。)。

そのような交渉過程を経て、最終的には、依頼から4か月程度の比較的短い期間で遺産分割協議を遂げる結果を依頼者の方に提供することができました

弁護士からのコメント

遺産分割協議は、共同相続人間の背景事情等により対立を招くことがよくあり、共同相続人間の関係が疎遠、希薄であるとその対立がより激しくなるということも珍しくなく、そのような場合には協議成立までに長い期間を要する場合もあります。
本件では、幸い、相手方共同相続人の協力が早期に得られたことが早期解決に結び付いた一番大きな要因であったと思いますが、間に入る弁護士の立ち振る舞い次第では結果が逆になっていたことも考えられます。
その意味で、依頼者だけでなく相手方ともより多くのコミュニケーションを取り、合意成立に向けて粘り強く対応に当たるという弊所の強みが本件でも活かされたのではないかと考えております。
依頼者の方が有していた遺産分割協議の成立への不安を解消し、多くの部分でご納得いただける解決を図ることができ、弊所としても大変うれしく思っております。

弁護士渡邉は、遺産分割について多くの対応事例があります。
今現在、遺産分割に関するお悩みをお抱えの方はもちろん、遺産分割に関する将来のご不安をお持ちの方も、相談をすることでご不安が解消されたり、あらたな問題点に気づいて早めに対応策を検討できるなどのメリットがありますので、お早めに弊所へのご相談をご検討いただけますと幸いです。

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