078-945-5460(受付時間:平日9:00〜18:00まで)
・30歳代
・女性
・依頼内容:離婚交渉代理
夫が不貞していることがわかり、相談者は離婚を決意しましたが、夫が離婚に応じず、別居はしたものの当事者同士の話し合いではそれ以上話が進捗しないため、今後の対応をいかにすべきかをご相談に来られました。
相談者の希望は、不貞行為について夫にきちんとした責任を取らせるべく、相当額の慰謝料の支払だけでなく、養育費と財産分与において相場以上の結果を実現するという点にありました。
そのことから、交渉代理のご依頼をいただいた後、弁護士は、相手方とそれらの条件の交渉を粘り強く進めましたが、相手方は、交渉を始めた頃に離婚すること自体には応じるようになったものの、金銭に関する条件面では自身の主張を譲らず、交渉はしばらく平行線の時期が続きました。
しかし、本件は、住宅ローン返済等の経済的に重い負担が続く点で、膠着状態の継続によって夫が被る不利益の程度がそれなりに大きい事案でしたので、交渉が平行線の時期においても、当方は、条件面で譲らない姿勢を取り続け、相手方の説得を続けました。
そうしたところ、相手方は、徐々に態度を軟化させ、ある時に、早期に協議離婚することを条件にこちらが求める相当額の慰謝料、相場以上の養育費の支払の求めに応じました。
そして、協議離婚が成立したのちも、残す財産分与の問題について引き続き強気の交渉を続け、その結果、いわゆる2分の1ルールを前提とする財産分与の通常の議論では獲得が難しかったであろう資産の分与を受け、かつ、自宅不動産の精算に関しても有利な条件を獲得して結論を出すことができました。
不貞慰謝料に加え、養育費、財産分与について相場以上の結論を得ることができ、弊所としても大変うれしく思っております。
振り返ってみますと、本件は、交渉に時間をかければ必ず今回のような結果が得られた事案ではなかったと思います。
当方が強気の姿勢を崩さず粘り強く交渉を続けたことが、相手方を「早期に結論を得るためにはデメリットの発生もやむなし」という考えに変え、その譲歩を引き出すことにつながったものと思いますが、その一方で、離婚の交渉においては、交渉が長期化し始めると、事態が進捗せず時間だけが経過していってしまうということにもなりがちです。
本件では、膠着期間中もいたずらに時間を費やすのではなく、相手方の出方を見つつ、粘り強く強気の交渉を続ける中で好機を見つけた際にそれを逃さず結果につなげたことが、依頼者に満足のいく結果を提供できた要因でした。
また、本件では、調停、訴訟という手続を経なかった点で、弁護士費用の面でも依頼者の方にメリットを提供することもできました。
依頼者の方からもアンケートにて感謝の声をいただけました。
弁護士渡邉は、離婚問題について多くの対応事例があります。
離婚に伴う金銭面の条件についての交渉にお悩みを抱えていらっしゃる場合には、是非弊所にご相談ください。