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・50歳代
・男性
相談者は、知人女性と不貞行為に及んでしまい、その女性の夫(以下「相手方」)から慰謝料請求を受けました。
相談者は、不貞事実について争う考えはなく、自身のした行為についての謝罪の意味を込めて相当額の慰謝料の支払をする方針で相手方との話し合いを続けていました。
しかし、相手方の相談者に対する怒りは簡単には収まらず、話し合いは、いくつかの理由からだんだんとまとまりがつかない方向に進んでいってしまいました。
そのような中、相手方が、相談者の職場関係者に不貞事実を明らかにする旨の発言をするようになったことから、相談者は、このまま当事者同士で交渉を続けることに不安を感じ、当事務所に相談に来られました。
慰謝料請求の交渉代理のご依頼を受けた弁護士は、すぐに相手方宛てに受任の連絡を送付し、以後は、本件について依頼者本人に連絡を取らないよう求めたうえ、相手方との交渉を始めました。
また、相手方に対し、本件に関する事柄をみだりに口外した場合には名誉棄損等により責任追及をすることも検討する旨も告げ、警告を発しました。
そうしたところ、相手方から、本件を第三者に口外するようなことはしない、という回答がすぐに得られたことから、依頼者の不安を早期に和らげることができました。
当事者同士で話し合いをしていた際には感情的な話に陥りやすかった交渉は、弁護士が間に入ることで次第に整理されていきました。
具体的には、近時の裁判例から依頼者の負うべき責任として合理性相当性のある内容を示したり、相手方の主張・要望内容のうち法律上応じられる内容はここまでであり、それ以上の主張・要望をされてもこちらは応じられないということをはっきり示すなどし、互いの主張を踏まえた上での妥当な落としどころを相手方にも意識してもらうよう対応しました。
感情対立が生じやすい不貞行為が基となる事案でしたので決して簡単な交渉ではありませんでしたが、終わってみれば、当事者同士では手に負えないということで依頼を受けた本件は、依頼から3か月程度の比較的早い時間で解決にたどり着くことができました。
不貞行為の慰謝料請求を受けた際は、感情的になった相手から厳しい追及を受けることに耐えられず、法律上必ずしも相当とは言えない相手の主張をそのまま受け入れて合意してしまうなどということが起こりがちです。
もちろん、そのような責任追及を受けること自体、身から出た錆という面はありますが、負わされる責任が法律上相当な範囲を大きく超えているような内容の場合には正しく身を守ることも必要です。
また、当事者同士で話をすると感情的な議論になってしまうことも多くあり、当事者同士では話し合いをすればするほど話がこじれて行くということもよくあります。
このような場合に、親族や知人を間に入れても、感情的な議論に余計に火がついてしまい、話し合いがより収拾のつかない事態に陥ってしまうことも多いのではないかと思います。
ですから、相手と冷静に話し合い、ご自身の責任を法的に相当な範囲に収めて紛争を終結させたいとお考えの場合には、法的な観点から話し合いを整理していくことのできる弁護士に相談することをおすすめいたします。
この度の依頼者からも「親切で丁寧な対応、気持ちを理解してくれて感謝します。」とのご感想をいただけました。
あかし興起法律事務所は、不貞慰謝料請求をする方、請求を受けた方のいずれの案件についても多く方のサポートをしてまいりました。
特に、慰謝料請求を受けた側の方の場合、そもそも相談できる相手がなかなかおらず、お一人で不安・悩みを抱えている方も多いと思います。
そのような方にサポートを差し上げられることもたくさんあると思いますので、お悩みの場合には、是非、あかし興起法律事務所へのご相談をご検討ください。